ビクトリアに行ってバイオっぽいお城とか見てたら帰れなくなった話

こんにちは。
今のとこ夏風邪も夏バテもしていないぶきっちょです。多分日本に帰ったらすぐ夏バテすると思うが…。。

先日、友人(日本人)とバンクーバーからビクトリアへの日帰り旅行をしよう!ということになった。

友人はビクトリアに留学経験あり。
私は以前バンクーバーにいたときに、ビクトリアに遊びに行った経験あり。

そんな2人が一緒にいると、完全に気が緩む。

そして事件は起きた…。

というわけで今回は、ビクトリアの素晴らしさと、旅行の時にくれぐれも気を付けるべきことについて体験を交えてお届けしたいと思う。

ビクトリアってどんな街?

viv5

ビクトリアは、ブリティッシュコロンビア(BC)州の州都。

勘違いしやすいが、州都はバンクーバーではなくここ、ビクトリアなのだ。

イギリスの直轄領として開拓されてきた歴史があるため、バンクーバーに比べて英国情緒がすごい。

建物や食べ物だけでなく、アフタヌーンティーなどの文化も残っている。

程よく便利で穏やかな雰囲気のため、留学先として選んでも面白そうな街だ。

バンクーバーからビクトリアへの行き方と所要時間

ビクトリアはバンクーバー島にあり、海を渡る必要がある。
ダウンタウンから電車(Canada Line)でBridgeport駅まで行き、そこからバスでツワッセン(Tsawassen)フェリーターミナルへ(所要時間は合計約1時間)。

vic1

ビクトリア

ここから、ビクトリアのあるバンクーバー島のターミナルSwartz Bayまでフェリーで1時間半。(チケットは片道約17ドル)
Swartz Bayからビクトリアの街まで、バスで約1時間。

というわけで、電車とバスを乗り継いで行った場合には、到着までに大体3時間半はかかる。

日帰りで計画をするなら、朝早く出発した方が良いだろう。

ビクトリアに行ったら、貴族気分でアフタヌーンティー

少しゆっくりめに出発した我々は、昼過ぎ頃にビクトリアに到着。

お腹もすいたのでアフタヌーンティーでも楽しむか、ということになった。

アフタヌーンティーはもともと英国貴族の喫茶習慣のため、ホテルのレストランなどで本格的なものを味わうとなると60ドルくらいかかる。

しかし、我々は焼き肉の匂いでご飯が食べられるタイプ。

…つまり、雰囲気を楽しめれば満足できるのだ。

そんな私たちが向かったのがJames Bay Tea Room & Restaurant

viv3

ここならアフタヌーンティーが、なんと15ドル前後で楽しめる。

viv4

店の雰囲気も良く、観光客よりも、地元のおばあちゃん達が多くてほのぼのとした感じ。

そんな雰囲気が好きな人には、ここがおすすめだ。

気分はバイオハザード?カッコ良すぎるクレイダーロック城!

アフタヌーンティーを楽しんだ後、ダウンタウンをブラブラしてから向かったのがここ。

viv7

クレイダーロック城(Craigdarroch Castle)は、実業家のロバート・ダンズミュアー氏が1890年に建てた豪邸
完成したのは本人が亡くなった後で、20年間ほど妻子が住んだのち、病院や学校として利用され、現在は歴史的博物館となっている。

友人いわく、ゲームのバイオハザードででてくるお城のモデルになったとかならなかったとか。

そう言われると、なんかもうバイオの舞台にしか見えない。

viv6

入館前からすでに気分はジルとなった私。

私「さあ行くよ、クリス」

友人「…お、おう(引き気味)」

入館料は約14ドル。

歴史的建造物のため、入り口のブラシで靴の汚れを落とすように言われる。

いよいよ入館。

vic8

viv9

なんというか、貴族っぷりが半端ない。

ダイニングルームなどはもちろん、寝室ももう広すぎて、住んでも絶対落ち着かないだろうと思った(小並感)。

唯一、「あ、ここ良いじゃん!」と感じた部屋があったが、説明を読むとそこは使用人の部屋だった。
私は前前前世からきっと貴族ではなかったに違いない。

館内全体はとても広くて見所もたくさんあり、異なる時代の異なる文化の生活に思いを馳せることができる。

ただし、貴重な品が多く展示されているため、バイオハザードごっこをするなら庭でやった方が良いと思った。

美味しいと大評判のfish and chipsを食べてみた

ビクトリアには美味しいレストランがたくさある。

バイオハザードごっこをひとしきり楽しんだ私とクリスは、海沿いにある小さな店Red Fish Blue Fishで夕食を取ることにした。

ここは地元でもかなり人気らしく、長蛇の列。

viv10

30分くらいかと思いきや、まさかの1時間以上並んでようやくfish and chipsをゲット。
私はサーモン、友人はオイスターを選んだ。

viv11

viv12

お腹が空いていたこともあったが、それを差し引いても間違いなく、今まで食べたfish and chipsで一番美味しいと思った

オイスターも1つもらったが、やっぱり美味しい。

こうして、ビクトリアの楽しい日帰りの旅は幕を閉じる。

 

…はずだった。

大満足で帰りのフェリーへ向かう…が。

Swartz Bayからバンクーバーへ行くフェリーは1時間置きに出ている。

時間的に21時発のには間に合わないため、22時発のに乗れるように20時半頃ビクトリアを出発した。

バスに揺られること1時間。

着いたフェリー乗り場に、人はいなかった。

いや、正確にはいたのだが、到着する人を迎える人々しかいなかった。

「???」

明らかに戸惑っているアジア人2人組を見かねたのか、眼鏡のお姉さんが話しかけてくれた。

「バンクーバー行きのフェリーに乗りたいの?」

「はい!」

「今日のフェリーは21時までだから、もうないわよ」

そんな予感はしていた。

顔を見合わす我々。

その時、二人とも同じことを思ったに違いない。

「なぜ最終フェリーを確認していなかったのだろう…」と。

念願!ドキドキのモーテル宿泊

こうしてバンクーバーに帰れなくなった私たちは、フェリー乗り場のwifiを使って急いでビクトリアの宿を検索。

ホステルは空きが見つからず、やや高いがモーテルなら空いていることがわかった。

そこをBooking.comで予約し、バスでビクトリアに戻ることに。

到着したモーテルはここ。(写真は翌朝撮影したもの)

viv14

ちなみにモーテル(motel)とはモーターホテル(motor hotel)の略で、車で来た人がそのまま宿泊できるホテルのことである。

完全に偏見だが、IDENTITYとかVACANCYといった類のサスペンス洋画が好きな私にとって、モーテルは事件現場でしかない

51PaTOWTazL._PI_PJPrime-Sash-Extra-Large-2017,TopLeft,0,0_OU09_AC_US218_51aagk6Ni0L._AC_US240_QL65_

怖さもあるが、前々からモーテルに泊まってみたいという気持ちもあったため、ある意味願いが叶ったといえる。

ロビーに着いたのが夜の11時。

受付のおばちゃんに名前とBooking.comで予約したことを話すが、「情報が確認できない」と言われる。

どうやら予約が直前すぎたため、反映されていない様子。

結局その予約は白紙にしてもらい、改めてフロントで部屋を選び、どうにか無事にチェックイン。

部屋はこんな感じ。

viv13

これで一泊160ドル(痛い出費だが、勉強だと思いたい…)。

壁が薄めで隣の音がよく聞こえた以外は、ベッドも広くて寝心地も良かった。

初めて迎えるビクトリアの朝

幸い、モーテルで誰かが亡くなるという事件が起きることもなく無事にチェックアウト。

初めて迎えるビクトリアの朝は清々しい。

朝食をどこかで食べてから帰ろうということで、適当にダウンタウンをうろついていると良さげなお店が。

viv15

ここでホットサンドを注文。

viv16

ボリュームもあって結構美味しい。
お店には地元のお客さんがたくさんいて、雰囲気も良かった。

フェリーの中で食べる用にデザートをテイクアウト。

帰りはフェリーのデッキで音楽を聴きながら海を眺めていたら、あっという間にTsawassenフェリーターミナルに到着。

viv19

今度こそ本当に、ビクトリアの旅は幕を閉じたのだった。

まとめ

微妙に慣れている土地に、微妙に慣れている2人で行くと、思いがけないところでやらかすということがわかった。(お互い1人旅だったら、絶対にやらないミスだと思う)

とはいえ、その失敗も含めて楽しかったし、結果としてモーテル体験もできて、面白いビクトリアの旅だった。

ビクトリアを日帰りで楽しみたいという人は、最終フェリーの時間は必ず確認するようにして欲しい。