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人生なんて退屈しのぎ。“スカイクロラ”を読んで安心するのは私だけじゃないはず

公開日: : 最終更新日:2017/06/29 ,

sky

こんにちは。
最近周りには、人間よりもが圧倒的に多いぶきっちょです。

会社を辞めて東京の外れに引っ越しをしてから、なるべく物を持たないように生活し始めた私。

別に「ミニマリストになろう!」と思っているわけではなく、気が向いたらいつでも移動ができるように身軽でいたい、という気持ちからだ。

以前はどんどん買っていた本や漫画も、今では本は図書館で借りるか電子書籍を買うので済ませ、漫画は漫喫に行くかアプリで読むようにしている。

しかし最近本屋に立ち寄ったとき、つい懐かしくて買ってしまった本がある。

「スカイ・クロラ」だ。

永遠に思春期の少年・少女たち

「スカイ・クロラ」の原作者は森博嗣。2008年に押井守が監督となり映画化されている。

物語の舞台は、生を実感するためにショーとしての戦争がくり返される世界。

その中で、永遠に歳を取らない”キルドレ”と呼ばれる少年少女たちが、戦闘機に乗って戦いを続けているという設定だ。

公開時にこの映画を見に行ったが、とても衝撃を受けたのを覚えている。

生きている間にする行為はすべて、退屈凌ぎなのだ

”キルドレ”は歳を取らない。

敵の攻撃に遭い、戦闘機が墜落するまで生き続ける。

主人公も”キルドレ”の男の子なのだが、命のやり取りが平凡な日常の一部となり、考えることいえば戦闘機のコンディションや数少ない周りの人間たちのことくらい。

そんな彼が物思いに耽るシーンがある。

仕事も、女も、友達も生活も、飛行機もエンジンも、生きている間にする行為は何もかもすべて、退屈凌ぎなのだ。死ぬまで、なんとか、凌ぐしかない。(「スカイ・クロラ」中公文庫 123頁)

生き甲斐を見つけろ、と昔のマニュアルには書いてある。見つけられなかったら、退屈になるからだ。つまり、退屈を凌ぐために、生き甲斐を見つける。(「スカイ・クロラ」中公文庫 124頁)

このシーンを読んでいるとき、すごく安心感を抱いた。

周りを見ると、必死に働いている人、夢を叶えようと頑張る人、やりたいことを思い切り楽しんでいる人、色んな人々が色んな方向に思い切り動いていて、すごく輝いている。

そしてそれを見た自分は焦り、人と比べて努力が足りないのだと苦しみ、明るい未来なんて見えない、と嘆きたい気持ちになる。

でも、周りの人に与えられてる時間も、自分に与えられている時間も、長さの差はあれ全部同じ「退屈しのぎ」の時間だったとしたら。

どんなにすごいことをしようと、所詮は死ぬまでの「退屈しのぎ」に過ぎないのだとしたら。

もう少し、力を抜いて楽しく退屈をしのぐ方法があるような気がしたのだ。

薄く救いのない雰囲気が、心を落ち着かせる

「スカイ・クロラ」の原作を読むのは初めだ。

映画は見たものの、実は衝撃を受けたということ以外はほとんど覚えていない。(おい)

なのでワクワクしながら読んでいるところだ。

まだ半ばくらいだが、全体的に淡々と描かれており、「絶望」が強調されているわけでもなく、かつ「希望」という概念すらなさそうな雰囲気がたまらない。

岩井俊二監督の映画「リリイ・シュシュのすべて」の鬱屈とした感じと少し似ている。

まとめ

スカイ・クロラシリーズは全部で5巻+短編集1巻という形で出ているらしいので、このまま本を買って揃えていこうと思う。

・・・と言いながら良く調べたら、アマゾンでKindle版があったのでそっちにしようか。。

なんにせよ、この本が私にとって素敵な退屈しのぎになっていることは間違いない。

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