私は去年の夏頃まで、カナダに留学をしていた。
最初は語学学校、それからカレッジで通訳・翻訳の勉強。
帰国前には、数か月インターンシップもした。
そこで実感したが、1年は、本当にあっという間に過ぎてしまう。
あっちで過ごす1か月は、感覚的には日本で過ごす1週間くらいの長さしかない。
大げさではなく、本当の話だ。
ダラダラするのもたまにはいい。しかし、帰国後に振り返ったときに後悔はしたくないと常に思っていた。
そこで、「私が実践して良かったこと」と「あとでこうすれば良かったと思ったこと」について考え、5個にまとめてみる。
どれも本当にプラスになることばかりだ。
英語圏に行くことを前提としたものとなっているが、良かったら参考にしてほしい。
- 英語の基礎は身につけておく。
- 学校以外のコミュニティに所属できる場所を調べておく。
- 余裕をもって貯金しておく。
- 留学経験者に話を聞いておく。
- 数字で目標を立てておく。
1.英語の基礎は身につけておく
これについては、声を大にして断言できる。
遊びメインで、英語なんて別に話せなくてもいい、という人は別だが、本気で英語を身につたいのであれば留学前に基礎はマスターしておくべきだ。
私は最初語学学校に4か月通ったが、まず入学時にはテストがあり、クラス分けがされる。この流れはどこの語学学校でも同じだ。入門、初級、中級、上級、といった感じに。
日本人が特に多いのは、入門~初級のクラス。まだ単語を話すことくらいしかできず、文法もしっかり理解していないレベル。授業も中学校レベルの内容となる。
私は大学時代にも1か月だけカナダ留学をしていたため、この流れを知っていた。だから、何もせずに行ってテストを受け、入門~初級クラスに入り、日本人だらけでお互いの英語の出来なささを慰めあっているような環境にはもう入りたくないと思っていた。
だから今回留学するときは1年くらい前から毎日ラジオなどの英会話を聴き、さらにモチベーションを維持する目的でTOEICを受けたりしていた。
その甲斐あってか、入学時のテストでは中上級クラスに入ることができ、その後卒業までに一番上のクラスに昇級した。
日本人は少なく、いたとしても自分以上に会話能力があったりして大変学ぶところが多かったし、やる気もでた。
入門~初級クラスの授業をわざわざ海外で受けるのは、他国の友人を作りたいという以外の目的であればお勧めしない。同じ授業料を払い、せっかく日本から遠く離れた場所に行って学ぶのだから、より効果的な結果が出せる環境を選ぶべきだ。
さらに、始めからある程度英語が話せれば、スタートダッシュが早い。クラスメイトとの意思疎通、ホストファミリーとの会話、街での生活。すべてが滑らかで、その中でさらなる上達を目指して頑張る楽しさが待っている。
始めに全くわからない状態だと、まず間違えなくつまづく。コミュニケーションの取れない環境に苦しみ、ホームシックになりやすくなる。もちろんそのあと徐々に慣れ、挽回していくことになるわけだが、スタートがやはり遅くなる。1年しかないのに、この差は大きい。
2.学校以外のコミュニティに所属できる場所を調べておく。
これはおススメだ。
現地についてから探すのでも構わないが、まず留学先を選ぶ際に、
学校外で自分が所属できそうなコミュニティがあるかどうかを調べておくと、楽しみが増えて不安が和らぐ。
私の場合は、留学先がバンクーバーだった。ネットでバンクーバーにあるコミュニティを検索すると、「meetup」という色々な趣味のグループがたくさん載っているサイトを発見した。
そこには「カフェで英語でしゃべろう!」といったような留学生向けに作られたコミュニティから、アニメファンクラブ、ビール愛好会、バスケットボールクラブ、などなど、現地の人々が多数参加するようなサークルもたくさんある。
私はカナダに到着したその週からmeetupのサークルに参加を始め、学校では出会えない現地の人々と知り合い、楽しい時間を過ごすことができた。アルティメット・フリスビーという新しい趣味も見つけることができ、留学が一層楽しいものとなった。
3.余裕をもって貯金しておく。
これはできるだけ、という感じ。
上記のようにサークルに参加したり出かけたりすると、思わぬ出費が必ずある。無駄遣いは進めないが、金銭的に余裕があるということは心の余裕にもつながる。
節約を心掛けながらも、カツカツな生活にはならないように心掛けたい。
4.留学経験者に話を聞いておく。
これは「しておけば良かったな」と思ったこと。
話を聞くことによって、現地の自分での生活がイメージできるようになるし、失敗談や成功談などからは学ぶことが多い。まあこういったことは、今はインターネットで検索をすればブログなどがあるので(当サイトのように)、そういったところを参考にするのも良いだろう。
ただ、直接話を聞いたほうが、いざというときに助けてもらいやすいため、心の安心につながる。留学前というのは、道の世界に飛び出すわけなので、不安に飲み込まれないようにしておきたい。
5.数字で目標を立てておく。
これは必ずやって欲しいことのひとつだ。
数字で目標を立てる、とはどういうことか?
・英語がペラペラになる
・現地の人と会話できるようになる
・辞書を引かずに暮らせるようになる。
・旅行にたくさん行く
こういったことは、数字の目標ではない。目標というよりは願望で、具体的ではないので実現させる計画を立てづらい。
数字の目標とは、たとえばこうだ。
・TOEICで800点以上取れるようになる
・友達を100人作る
・滞在中に英語の本を30冊以上読む
・最低10コの州を旅行する
数字を入れると、どうやれば達成できるのか、ということを考えられるようになる。そして、達成した場合、成果が目に見えるため喜びはひとしおだ。
いかがだっただろうか。
この5つをしっかり準備しておけば、あとは思い切って出発するだけで素晴らしい留学生活へ歩みだせるはずだ。
ぜひ実践してみて欲しい。