こんにちは、ぶきっちょです。
名前からもわかるように、私は生まれたときから不器用で、それは手先に留まらず対人関係にまで及んだ。
小さい時から、とにかく人と話すのを避けていたような気がする。
そんな私が、今はどんどん新しい人との出会いの場に行き、自分から進んでご飯などに誘うまでになった。
どんな流れで変わっていったのか、まとめていきたいと思う。
幼稚園~小学校時代
幼稚園のときは、普通に話せる人といったら親くらいのものだった。
断片的にしか覚えていないが、砂場の隅っこでいつも一人で遊んでいた気がする。
小学校にあがってからもそうだ。
やはり校庭の隅っこで虫をつついたりして遊んでいた。
たまにクラスメイトと一緒に鬼ごっこをしたりドッジボールをしたりはしていたが、「はいでは、二人一組になってー」という先生の掛け声ですんなり相方が見つかった経験などなかった。
中学~高校時代
中高は、一部の心を許した友人とはまあ楽しく話せるのだが、あまり仲良くない人と話すのが苦痛で仕方がなかった。
あと、先生との接し方がわからずに困った記憶がある。
クラスのリア充な子らは、先生とも仲が良くて冗談を言い合っていたりするのだが、私はどうしても先生との距離感がつかめずそういった絡みができなかった。
好きな先生とかもいたものの、話すことといえば授業内容について質問するときくらいだ。
ただ、高校の時まではクラスの数少ない友人とだけつるんでいれば、これといった不便もなかったのでまだ良かった。
問題は、大学時代だった。
大学時代
大学は本当に嫌いだった。
なんかむやみに人が多いし、みんな髪型と服装にしか興味ないみたいだし、男女7人グループできゃぴきゃぴふざけあってる人たちとか本気で苦手だった(今でも得意ではないが)。
学校が嫌すぎて、昼休みや空き時間になるとわざわざ家に帰ることまであったくらいだ。
まっすぐ顔を上げて校舎内を歩くことすら苦痛だった。
そしてひとり旅を始める
サークルなどにも入ってみたが全く肌に合わなかったので、このころから一人で旅をすることが多くなった。
行った場所は、カナダ、オーストラリア、小笠原諸島、沖縄など。
英語はもともと得意ではないが好きな科目だったので、英語圏に行ってみたいという願望があった。
そこでカナダやオーストラリアに行ってみたのだが、コミュ障な私に勇気を与えてくれたのがこの経験だったと思っている。
海外ひとり旅のススメ
海外にひとりで行くと、こんな状況に陥る。
・どこを歩いても、自分を知っている人が誰ひとりいない
・自分の過去や性格を知っている人も誰もいない
・自分がだらけていようが、はっちゃけていようが、何か文句を言ってくる人もいない
・どこに向かう・何をする、という選択が完全に自由
・生きるも死ぬも自分次第ということをリアルに実感させられる
そもそも人間はみんな初めから自由なのだが、周囲の人間関係に縛られて身動きが取れなくなることが多い。
そんなとき知り合いが誰もいない海外や別の地に行くと、「すべての行動が自分の責任」であることや、「だからこそ自由」であることを実感できる。
そのおかげか、私は不思議と海外では人目が気にならなくなる。
「どうせ自分を知っている人なんていないし、外国人なのだからどう思われても関係ないや」といういい意味での開き直りができているのだと思う。
そのため、自然体で行動ができるようになる。
また、ユースホステルやバックパッカー宿に泊まり、相部屋で寝ることにしているのだが、その数日間の共同生活も、私のコミュニケーション能力を上げるのに役立ったと感じている。
宿には欧米諸国やアジア圏など、様々な人が泊まっている。もちろん日本人と会うこともある。
知らない人への挨拶。その日のことについての雑談。話の広げ方、終わらせ方。目を見て話すときの自然なやり方。
意識して見ていたわけではないが、色んな人と触れ合ううちに、自然と上手なコミュニケーションを取れる人のやり方を、自分の中に取り入れていくようになったのだ。
国内ひとり旅のススメ
国内ひとり旅でも、知り合いが全くいない場所に行けば、同じような開放感を味わうことができる。
あくまで生まれ育ったよく知る日本の地なので、海外ほど自然体にはなれないかもしれないが、都会に疲れた人は農村に行くとか、山の方にある宿に泊まるなどしてみると違うだろう。
土地によって、そこに住む人の人柄や雰囲気は全く違う。
私は国内ひとり旅をする度に、コミュ障だろうとなかろうと、関係なく優しく話かけてくれる人々と出会う。
まとめ
自分を変えようと思ったとき、一番確実な方法はまず環境を変えることだと思う。
環境が変われば、それに伴って習慣も変わり、習慣が変わると行動が変わる。
いつの間にか、前の自分とは変わってくるのだ。
私はひとり旅を通して、人と話すのが大好きになった。
いまだにコミュニケーション能力が高い方ではないが、相手の目を見て楽しく会話をすることができる。
旅をせずに東京に留まっていたら、いまだに人と触れ合うことを極力避けているような生活を送っていたかもしれない。
もちろんその生活だって悪くはないのだが、私は今の状態の方が楽しい。
環境を変えるのに、旅はいい手段のひとつだと思う。