先日友人と秋葉原に行ったとき、VR(バーチャル・リアリティ)のゲームの無料体験ができるお店、ドスパラに入ってみた。
(参考記事:『海外の友人に秋葉原の観光スポットを案内したら、まさかの事態になった』)
「ちょっとやってみようか」くらいの軽いノリで遊んでみたのだが、
これが予想を上回るすごさだったため、その感動を伝えたいと思う。
圧倒的没入感!というかもうリアル世界?
Youtubeなどで、PSVRなどを実際に購入して体験している動画は見たことがあったが、
「3D映画がゲームになったようなもんでしょ?」
くらいに思っていた。
そのため、実際にヘッドセットをつけて、目の前が海底になったときは驚きで声もでなかった。
大袈裟に言っているわけではない。
耳からも海中っぽい音が聞こえているし、目に飛び込んできているのも海中の様子。
上を見ても下を見ても周りを見ても、どう考えても海の中。
リアルに息ができるか不安になってスーハ―スーハ―してしまった。
そのとき選んだソフトは海底を探検・散歩できる “theBlu”というもので、私が息ができるかパニックになっている間にも、周りを綺麗な魚の大群や亀が泳いだりしている。
「足元のイソギンチャクは触れますよー」
と遠くから神の声(お店のスタッフの声)が聞こえ、言う通りにリモコンでイソギンチャクをつついてみると、気持ち悪く動いて「おおっ」ってなった。
ゾンビ系は精神的にかなりキツイ
他のソフトで遊んでも良いと神の声が言ったので、今度は “The Brookhaven Experiment”というゾンビを撃つゲームをやることに。
「では変えますねー」
という声の後、目の前の景色が切り替わった瞬間に後悔した。
薄暗い海辺にひとり立たされる私。
右手には銃。
左手には懐中電灯。
前方からは黒い影。
後ろを振り返ると洞窟があり、そこからも黒い影。
段々黒い影が近づいてきて、気持ち悪いゾンビの姿が露わになる。
リアルに逃げ場のない恐怖を味わう。
「無理無理無理!」
ムリムリ言いながら右手の銃でゾンビを撃ちまくっていると、しばらくして弾がなくなってしまった。
手を伸ばせば届くところまで迫りくるゾンビ。
左手の懐中電灯はボタンひとつでナイフに切り替えられることも教わっていたが、焦り過ぎて適当なボタンを連打しているため、左手が「メインメニュー」になったり懐中電灯になったりを繰り返す。
最後は「メインメニュー」と出ている左手でゾンビに殴りかかり、もちろん失敗し、ゲームオーバーとなった。。
バーチャルで本当に良かったと心から思う。
・・・本気で。
空間に絵を描いて自分の世界に入れるVR
“Tilt Brash” という空間に絵が描けるゲームも体験してみた。
説明だけ聞くと地味に聞こえるが、これがかなりすごい。
周りの景色は雪だったり星空だったり、これまたリアルな風景を選ぶことができる。
そして右手のコントローラーを使って目の前に文字や絵を描く。
普通に描いてみると、平面の絵が中に浮いている感じになるので、反対側に移動すると自分の絵を裏側から見ることができる。
また、左手のコントローラーでペンの種類や色などを変えることができ、
さらにすごいことに、
テレポートもできる。
もう一度言う。
テレポートができるのだ(しつこい)。
私は中2病をこじらせて早○年になるため、テレポートができると聞いただけでロマンスが止まらない。
「左手のコントローラーにある足のマークを押して、飛びたいポイントを選ぶとワープしますよ」
横からスタッフが、さも当たり前かのように説明してくれる。
「え?ほんとですか?ヒュフフヒ」
抑えきれないワクワク感を垂れ流しながらボタンを押し、飛びたいポイントを選ぶ。
次の瞬間。
私は人生で初めて、テレポートを経験した。
ドスパラで体験できるVR:HTC Viveとは?
秋葉原のドスパラでは、HTC ViveというヘッドセットでVRゲームを楽しむことができる。
公式サイトの動画を見てもらうとわかりやすいだろう。
この動画でも十分面白そうなのは伝わると思うが、体験はその想像をも上回る。
まとめ
自分自身、VRでこんなに感動をすることになるとは思わなかった。
本気で購入を迷っている。
VRに対する色んな人の意見を調べていると、解像度が低いとか、値段が高すぎるなど、いまだ改善点が見られることも確かだ。
それだけに、あと数年もすればよりリアルで自由度の高いVRが登場することは間違いない気がする。
そして、単なる若者がやるゲームとしてだけではなく、日常生活の娯楽の一部として、幅広い層から需要が高まるのではないだろうか。
世界旅行や散歩がVRでできれば、外に出られない事情がある人や、旅行に行けない人の楽しみにもなると思う。
実際、泳げない私にとって海底を散歩できるVRはかなり魅力的だ。
「リンク、スタート!」と言ってバーチャルのオンライン世界で生活ができるようになる日は、そう遠くないのかもしれない。