こんにちは、邦画も洋画もこよなく愛するぶきっちょです。
私が病んだときによくやることは、以下の3つ。
①ひたすら音楽を聴く
②自己啓発本を読む
③ひたすら映画を見る
特に③の「映画を見る」は、音楽も聴けるし内容も自己啓発になったりするし没頭できるしで、落ち込んだときにいつも救われている方法だ。
というわけで今回は、病んだときに何度も見てしまうおすすめの邦画を、「気分別」に紹介してみようと思う。
先が見えない中でもがく『人生』を感じたいとき
桐島、部活やめるってよ
学校での中心的人物であるバレー部キャプテン・桐島が部活を辞めたことで、その周囲にいた人々の日常が変化していく様子を描いた物語。
演技も含め、学校生活の雰囲気や人間模様があまりにもリアルですぐに引き込まれてしまう。
描かれるのは、
クラス内で明確に存在するスクールカースト。
それぞれの層にいる生徒を支えるもの・抱える悩み。
期待と諦めと不安。
舞台はあくまで高校生活だが、この映画は学園ドラマではなく人生ドラマだ。
なんとなく日常に疲れ、周りの景色が色褪せてきたとき、ヒリヒリしたくて何度も見てしまう。
主人公の前田の強さに、とても憧れる。
ブラックでシュールな笑いと少しの希望が欲しいとき
『なにものにもなれないあなたの物語』。(予告編より)
メインの登場人物は4人。
「自分は特別な存在」と思い込む、自意識過剰で痛々しい女・澄伽(すみか)と、彼女にいじめられながらも澄伽という存在の「面白さ」に注目し続ける妹・清深(きよみ)。
そして、澄伽に強い態度を取れない闇の深そうな兄と、笑顔を作り続ける不器用な兄嫁。
物語は、両親の訃報を受けて澄伽が東京から帰郷するところから始まる。
女優を目指して上京し、「超努力している」つもりの澄伽は、自分を特別扱いしない者や自分の道を邪魔する者の存在を許さない。
そんな澄伽が里帰りをしている中である事件が起こる、というストーリー。
誰もが一度は澄伽のように、「自分は特別。人とは違うんだ」という気持ちを抱いたことがあると思う。
そしてどこかで、「全然特別などではなかった」という事実と向き合い、自分なりに消化することになる。
これは、その消化作業の先に行くためのヒントをくれるような映画だ。
全体的に不安定で暗い雰囲気の中にシュールな笑いが散りばめられていて、テンポも良くラストも最高の作品。
②クワイエットルームにようこそ
仕事も恋愛も上手くいかず、精神的に追い込まれていく主人公・明日香。
ある日、気が付くと「クワイエットルーム」と呼ばれる精神病院の閉鎖病棟に収容されており、その日から強烈な個性を持つ他の患者たちとの共同生活が始まる。
その中で明日香が自分自身と向き合い、「日常」を取り戻そうとする物語。
コメディの色合いとシリアスな場面とのバランスが良く、それぞれのキャラクターも濃くて面白い。あと蒼井優が可愛すぎる。
雰囲気が明るいので気楽に見始めてしまうのだが、考えさせられる場面がちょくちょく出てきて、見終わった後は余韻に浸ってしまう。
ゆるい笑いが欲しいとき
めちゃめちゃ平凡な主婦が、ある日「スパイ募集」の張り紙を発見し、面接を受けて見事合格。
刺激的な日々が始まるかと思いきや、「目立たないように静かに過ごす」というまさかの任務を授かってしまう。
しかし、少しずつ平凡ではないことが起き始めて…というストーリー。
何も考えず見られる映画といえば、すぐにこの作品を思い出す。
見ていて自然とニヤニヤしてしまう、脱力系ゆるゆるムービーだ。
エンドロールまで見た後は、不思議と当てもなくどこかに出かけたくなる。
あと蒼井優が可愛すぎる。
②トリック劇場版
人気テレビシリーズ「トリック」の劇場版。
自称売れっ子奇術師の山田奈緒子と、天才物理学者の上田次郎が、300年に一度災いがもたらされるという糸節村で事件に巻き込まれ、すったもんだを繰り広げる。
ドラマ版にも言えることだが、この独特のゆるい雰囲気とちょっと抜けた会話、テンポがすごく良い。
落ち込んだときにトリックを見てクスクス笑っていると、自然に「まだ大丈夫かも」という根拠のない安心感が出てきたりする。
心を洗いたい!癒されたい!とき
①めがね
「何が自由か、知っている」。(予告編より)
海の綺麗なとある町に、タエコはやってきた。
そして小さな宿にたどり着き、何をするでもなくのんびりと過ごす。
近くの住人たちとも交流しながら、何をするでもなくひたすらのんびりと過ごす。…というストーリー。
特別なことは何もやらないし、セリフも少ないし、景色を映すシーンが多い。
しかし、特別なことを何もやらないからこそ、日々を大事に生きてる感じが伝わってくる。
数少ないセリフはひとつひとつに重みがあって、ゆったりと映し出される美しい海の様子には心が洗われる。
劇中のBGMも本当に癒されるし、心の底からゆったり見られる作品だ。もう何回見返したかわからない。
たそがれたい人にぴったりの映画。
②レンタネコ
都会の片隅でレンタル猫屋を営むサヨコ。
自分の飼っている猫を貸すことで、寂しい人々の心の穴を埋めていく、という物語。
まずこれは、猫好きにはたまらない映画だ。
世話をするのが大変だろうが、サヨコみたいにたくさんの猫と暮らす生活も良いなとか思ってしまう。
とにかくゆるい雰囲気と、不思議な世界観が味わえる作品。
まとめ
これといった理由もなく不安定な気持ちになったり、精神的に落ち込んだときというのは、具体的に「これをやれば治る」という解決方法がなかったりする。
ただ、誰かの言葉だったり、メロディだったり、本当にちょっとしたきっかけで回復することも多い。
今回紹介した映画は、そういうきっかけを与えてくれるものばかりだ。
もし興味があれば、ぜひ見てみて欲しい。