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高校時代、パニック障害に。辛い症状と出来事について

公開日: : 最終更新日:2016/08/27 コラム

最近、友人から「実は俺〇〇(病気の名前)なんだ」という告白をされた。

それについてはここでは何も書かないが、私も高校時代に精神的な病気を抱えていたことを思い出した。

せっかく思い出したので、なんとなくここで吐き出したいと思う。

 

 突然の呼吸困難で全力疾走

 

あれは高校二年生のときだった。

家で夕食を食べ終わって、テレビを見ていたときだ。

――あれ。なんか息が吸いづらいな。

そう感じたら、一気に苦しくなってきた。

――やばい。死ぬ。これ死ぬ。

本気でそう感じ、心臓をバクバクさせながら親に「死ぬ死ぬ」と訴えるが、家族は至ってのんびりした様子で「大丈夫?」とか言ってる(ようにその時は見えた)。

こんな悠長なことをしていたら本当に死んでしまう、と思った私は最寄り駅の近くにある病院へ向かうことにした。救急車を呼ぶよりも行った方が早い。

 

 そして、夜道をひとりで全力疾走した。

 

今考えれば、今振り返れば、「いや死ぬ間際の人が全力疾走って可笑しいだろwww」みたいな話にできるのだが、当時病院に向かっているときの恐怖は、私や同じ症状の人にしかわからないだろうと思う。

 

 当直医の優しい対応とそれに気づかぬ私

 

血相を変えて病院に駆け込んだ私の、上手く言葉になっていない訴えをちゃんと聞いてくれたあの医者はいい人だった。

心電図を取る準備をしながら、「文系なの?理系なの?」と話しかけてくる。

パニックになっている私を落ち着かせるために言ってくれていたのだが、死が迫るのを感じる私にはうるさいだけだった。

「ブンケイ」

とだけ素早く答えた記憶がある。

結局、「異常は見当たらないけど、また何かあるようでしたらよく検査をしたほうがいいでしょう。今夜のところは、また苦しくなったらこれを飲んでください」と言われ、頓服の薬を出された。

時間が経って発作のようなものもおさまってきていたので、そのまま帰宅。

寝る前にちょっと不安が襲ってきたため、処方された薬を飲むと、その日はちゃんと寝ることができた。

 

しかし、あとでそれがただの胃薬だったことを知った(母親談)。

 

当直の彼は、私の様子ですぐ精神的なものからくる発作だってわかったんだろうな、としみじみと思う。

 

 初めての心療内科

 

結局それから数日経っても、突然襲ってくる心臓のバクバクや呼吸困難(なんか息が吸いづらく感じて苦しくなってくる)が治まることはなかった。

その症状が始まると、もう落ち着いてなんていられず、立ったり座ったり歩き出したりする。そして不思議と、しばらくもがき苦しみながら我慢していると落ち着いてくるのだ。

ある日その様子を見ていた姉が、

「それパニック障害っていうやつかもよ」

と言ってきた。どうやらインターネットで色々調べてくれたらしい。

その中のひとつのページを見てみると、「突然息苦しくなったり、吐き気がしたり、死んでしまうと強い不安感に襲われる病気」みたいなことが書かれていて、まさにこれだ!と思った。

10年前くらいのことなので、当時は今ほど精神的な病気について知られていなかった。親も「気のせいだよ」とか最初は言っていたくらいだ。だからインターネットで情報が得られたのは本当に良かったと思う。そのおかげで、すんなりと心療内科に行くことができた。

心療内科は女の先生だった。ひとしきり症状を説明してから「これってパニック障害ですかね」と聞くと、「うーん、そうかもねぇ」と曖昧に濁したままだったが、結局それっぽい薬たちが処方された。

 

 苦しい学校生活

 

学校にいるときに発作が起きると辛かった。

親しい友人には話していたが、他のクラスメイトがいるときに息苦しくなってもバレないように我慢しなければならず、トイレに行ったりして騙しだまし生活していた。

私の場合、最初のパニックが夕食を食べようとするときに起きたため、昼食の時間が一番辛かった。ご飯もあまり食べられず、必死にゆっくりと口に運んでいた記憶がある。

 

 

 家族の優しさ

 

夜寝ようとしているときに、ベッドの中でパニック発作が起きることもあった。

そういうときはもちろん寝られず、ベッドから飛び起きてリビングをうろうろ歩き回りながら、死の恐怖と息苦しさと戦う。

そんな私の気配を察知してか、もうとっくに眠りについていたはずの母がリビングに来て、

「トランプでもやる?」

と声をかけてくれたことがある。

もう夜中で、明日も早い時間に起きねばならないのに。

朝型タイプで夜にはめっぽう弱いのに。

いつも心の病を信じず「気のせいだよ」とか言ってくるのに。

一人孤独に恐怖と戦っていた私は、お言葉に甘えて遊んでもらうことにした。

ババ抜きかなんかをやった気がする。そして話しをしながら気を紛らわし、息苦しさがだんだん治まって来た頃、再び眠りにつくことにしたのだった。

 

 徐々に減っていった発作の回数

 

1年くらいだろうか。

心療内科に通って薬をもらいつつ、生活をしていた。

発作は相変わらず辛かったが、父に「発作が起きても、どうせ死なないんだから、と思って、ゆっくり息を吸ってはいてを繰り返してごらん」と言われたのをいつも実践していた。

「どうせ死なない。死なない。死なないんだ」

と繰り返し思いながら、深呼吸をしていると、比較的早く落ち着きを取り戻せるのだ。

そして、いつの間にか薬を飲まなくなり(病院通いが億劫になってきたのもある)、発作の回数も減っていった。

 まとめ

 

今でも時々、似たような発作に見舞われることがある。それでも、二か月に一回あるかないかくらいで、原因はよくわからない。パニック障害なのか関係ないのかも調べていないが、それも時間が経つと治まってくる類のもので、疲れているときに起きることが多い気がする。

発作の最中はめまいもするし息苦しくて、何も考えられなくなる。私の発作のことを知っている友人は、背中をさすったりしてくれて、とても有り難いと感じる。逆に、「ああまたか」といった感じで、あえて触れてこない人もいる。それはその人なりの優しさなのかもしれないが、私はそれだと結構悲しいし余計に孤独で辛い気持ちになるタイプだ。

もしあなたの大切な人がこの病気で苦しんでいたら、発作の時にどういう風に接するのがいいか、本人に聞いてあげて欲しい。

 

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