【2015】ニコニコ超会議はなぜあんなに面白いのか【ルポ】

ニコニコ動画自体は、最近あまり見ていなかった。

しかしあるとき別の動画サイトで、「超会議オープニング中曽根ティーチャー」的な映像を見つけた。

瞬間、「超会議行くしかない!」とチケット予約をしたのだ。

 

ニコニコ超会議とは?

超会議は、株式会社ドワンゴが主催の年に1度のお祭りである。

「ニコニコ動画を地上に再現する」というのがコンセプトらしい。

ニコ生主、ユーザー、芸能人、コスプレイヤー、演奏家などが幕張メッセに大集合し、「超踊ってみた」「超演奏してみた」「超アニメエリア」「超コスプレひろば」など、様々なイベントブースで盛り上がる。

中には、「自衛隊ブース」「超言論エリア」「JALブース」などもあり、ジャンルにとらわれず幅広く楽しむことができる。

私は今年初めて行ったのだが、まさに「ニコニコ動画がリアルになった!」という感じだった。

普段は顔の見えないユーザーが、同じ空間に集まって同じように楽しむ超大規模オフ会ともいえる。

nikonoiko

 

何のために行くのか?

目当ては人それぞれ。

好きな生主を見に行く人、コスプレひろばで盛り上がりたい人、ゲームエリアでゲームしたい人、雰囲気を楽しみたい人。

私の場合は、超音楽祭に出演するでんぱ組を目当てにして行った。

開場(10時)の30分前に到着したのだが、その意識は甘かったようで、並びに並んでようやく入場できたのが11時半くらい。

「やばい。でんぱ組が!」と思いながら、早歩きで超音楽祭のエリアに向かう。

地図を見ると一番奥にある。

必死の形相で早歩く(走らないでくださーい、とスタッフが言っているため)。

ステージが見えてきた。なんと、そこにはでんぱ組6人の姿が。と思いきや。

「どうもー!でんぱ組.incでした!ばいばーい」

そう言って彼らは舞台から離れていった。

私は体から目から汗だらけだった。

目当てが速攻で終了したため、友人と超休憩所で合流して昼ご飯に。

「あんこ入りパスタライス」が売っているのには笑った。

そのあと、ブースを一通り周り、超音楽祭エリアに再び戻った。

航空中央音楽隊の「檄!帝国華撃団」の演奏にリアルに涙し、ひろゆきビールを飲み、コスプレイヤーと写真を撮り。。。

幸せな時間が流れた。

 

こんなところが良い!

まず、チケットが安い。前売り1500円、当日2000円。

こんな安くて、幕張メッセを貸し切った楽しい空間に参加できるイベントは、ニコニコ超会議くらいではないだろうか。

ほんとに気軽に行けるし、全部回らなくても(回りたくなるものだが)見たいエリアだけ楽しんで帰っても良いという自由度がいい。

こんなに様々なブースを出して、芸能人(松岡充や、金爆、でんぱ、小林幸子など)も呼んでいて、よくこの安さで開催できるな、と思った。

帰宅後調べたところ、年々赤字だという噂が。

赤字なのに毎年こんなイベントが。

ビジネス一色ではないドワンゴの姿勢に心を打たれる。

 

改善した方が良い点

改善した方が、と思ったのは、飲食ブースの少なさだ。

ニコニコオリジナルフード・ドリンクがいくつかあったが、品切れになるのは早いし、毎回長蛇の列に並ぶことになる。

もっと飲食店を増やした方が参加者も嬉しいし、売り上げも伸びるのでは。

 

まとめ

ニコニコ超会議をひとことで表すなら、「大人が本気を出した文化祭」だ。

様々な技術を持った大人がくだらないことを本気でやる。

そこから生まれる謎の感動が私は大好きだ。

幼い子供たちも来ていて、目を輝かせながら走っている姿は非常に微笑ましかった。

私も子供ができたらニコニコ超会議に連れて行こう、と決意する(いつになるのやら)。