バンクーバーからバスでケロウナに行ったら、ワインも景色も最高だった話。

こんにちは。
バンクーバーに来て早5日目、ホステル暮らしが板についてきたぶきっちょです。

『3年ぶりにバンクーバーに来て感じたのは、喜びよりも寂しさと切なさだった。』の記事を書いた翌日。

ホワイトホースで働いている友人(日本人)が、休暇でバンクーバーにやってきた。

一緒にバンクーバーを回るつもりだが、その前に「ケロウナ行ってみたくない?」ということになり、1泊2日でオカナガン地方のケロウナへ遊びに行くことにした。

ケロウナってどこ?

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ケロウナは、バンクーバーと同じブリティッシュ・コロンビア州にある、オカナガン地方最大の都市。

有名なのはなんといってもワイン
農薬を使わないオーガニック製法で、世界的にも注目されているらしい。

また、温暖で治安も良く、カナダ国内では住みたい町NO.1に輝いたこともあるという。

バンクーバーからケロウナまでの交通手段と所要時間

バンクーバーからケロウナまでは、空路だと直行便で1時間程度。

陸路では、グレイハウンドのバスで約6時間で行くことができる。

安いのと景色を楽しみたいのと飛行機は怖いのとで、今回は陸路でケロウナを目指すことに。

料金は往復で80カナダドル。バスだと、飛行機の大体片道分の料金で往復するができる。

出発日!バンクーバーの早朝は怖いので要注意?

片道6時間かかるため、出発は早朝の6時半。
バンクーバーを走る無人自動運転の電車・スカイトレインの始発が5時半のため、それに合わせて起床。

5時前にホステルを出るが、外はまだ暗い。

私の泊まっているホステルはダウンタウンにあるため、夜遅くまで賑やかだ(というか朝の4時くらいまでどんちゃん騒ぎでめっちゃうるさい)。

しかし。5時前になると急激に人気がなくなり、しーんと静まり返る。

その中を足早に駅に向かう私。

人がいない早朝のバンクーバーは、結構怖い

ダウンタウンでは、道にいるホームレスに歩み寄られて「金をくれ」と言われることはしょっちゅうあるのだが、人気のない薄暗い街で自分ひとりの時にそれをされることを想像して欲しい。何をされるかわからない、助けを呼べない恐怖。

ふと前を見ると、こちらに向かってフラフラとおっちゃんが歩いてくる。

意識してそこから距離を取りつつ駆け足で駅に向かう。すると、5メートルくらい離れた時計台の下におばちゃんがいるのが見えた。

おっちゃんだろうがおばちゃんだろうが、こんな時間に何をするでもなくひとりでフラフラしている人には、とにかく関わらない方が良い。

そこも小走りに通り過ぎようとすると、おばちゃんがこちらを見ながら大声で言った。

‟What’s time is it now????”

 

――!!!

怖えぇぇぇぇぇ。
いやあんた時計台の前にいるじゃん!
あれか?時計がさしている時間を聞いているのではなく、なんかもっと深い意味がある質問なのか?それとも新しいゲームか何か?

色々と考えを巡らせつつも、全力疾走してなんとか事なきを得た。

朝食買って、バスに乗って、ケロウナに到着!

始発のスカイトレインに乗り込み、なんとかグレイハウンドの発着地であるPacific Centralの最寄り駅、Main Street-Science World Stationにたどり着いた。

近くのTimHortonsでコーヒーと朝食を買い、友人と合流してバスの搭乗口に向かう。

グレイハウンドのバスに乗るときは、予約したチケットとIDが必要だ。

私は2つを見せてすぐバスに乗り込めたが、友人は挙動不審だったのか「カバンの中身を見せて」とか言われていた。挙動には気を付けようと思った。

6時間バスでゆっくり過ごし(コンセントをさす場所もあるし、Wifiもとんでいるので快適に過ごせる)、いよいよケロウナに到着!

ケロウナに着いたら、早速ワイナリーへGO!

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到着したのは昼の12時半頃。

予約していたホステル・Samesun Kelownaに行って荷物を預け、身軽な状態でダウンタウンへ。

お腹が空いたのでタイ料理を食べる。

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お腹も膨れたし、早速ワイナリーでも行ってみますか!ということで、有名らしいQUAILS’ GATE Wineryへ。

ケロウナのバス停の場所や運転間隔などが把握できず悪戦苦闘しながらも、なんとか目的地にたどり着く。

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そこでワインのテイスティング(2杯無料…!)を楽しんだあと、

併設されている、めちゃめちゃ綺麗な景色のレストランへ。

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ちょうど夕暮れ時で、最高に綺麗だった。

近くのブドウ畑と、そこから見える景色はこんな感じ。

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空気は、夏だけど風が冷たく、からっとしていてとても清々しい。

世界は広くて色んな景色があるんだなあ、としみじみ眺めていた。

大きなオカナガン湖と広い公園とオゴポゴ

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2日目は、オカナガン湖沿いにある公園をゆっくり散歩することにした。

湖沿いには、ウォーターフロントパークやシティパーク、ノックスマウンテンパークなど、素敵な公園が色々ある。

緑が豊かで花もたくさん植えられており、休日の朝にここでランニングなんてしたら最高だろうなと思う。

オカナガン湖は、面積が351㎡もある横長の大きな湖だ。

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そしてこの湖には、オゴポゴと言われる未確認生物の目撃情報もあるらしい。

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うん。シュールでいい感じだ。

残念ながら今回は、本物のオゴポゴの姿は見られなかった。

歩き疲れた後は、体に良いビーガンバーガー

公園という公園を歩き回り、学生時代の思い出から老後の相談まで一通り話し終えた私と友人は、近くにあったCentral Kitchenというレストランバーへ。

ビーガンバーガーとジンジャエールを注文。

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バーガーの食べにくさはこの上ないが、かなり良い味をしていた。

お腹が空いたときに美味しいものを食べられる、という素晴らしさを噛みしめる。

サーバーの女の子たちも可愛いくて、私も私の中にいる小さなおじさんも、とても幸せなひとときを過ごせた。

ホステルに戻るまでが、ケロウナ旅行です。

ケロウナを満喫し、夕方出発のグレイハウンドに乗る。

帰り道に、ちょっとした事件が。

ちょうど半分ほど進んだ途中でバスが停車したので、休憩だと思ってトイレに行った私(トイレは車内にもあるが、狭いので嫌だった)。
駐車場に戻ってくると、なんとバスがいない。

え!!

横を見ると、ゆっくり動き出しているバス。

やばいやばいやばい。

最悪友人が止めてくれるはずだと思いながらも、慌てて追いかける私。

気付いた運転手がバスのドアを開けてくれる。

駆け込んだ私にひとこと。

Don’t do it again.”(もうやるなよ)

すいません。どうやら休憩ではなく、単純に停留所があって人を下しただけだった模様。。。

グレイハウンドで途中で降りる時は、休憩かそうでないかをちゃんと確認するようにした方が良い(当たり前か)。

まとめ

自然と都市が一体化したバンクーバーと違い、ケロウナはもっと自然の比率が高い。

小さい町に娯楽は少ないが、綺麗な公園と湖、オーガニックのワインに素敵なワイナリー、見所は色々とあった。

もしケロウナに住んだなら、心からゆったり過ごせるだろうと思う。

バンクーバーの都会っぽさに飽きたら、ケロウナ旅行に出て違う自然を味わってみることをおすすめする。