こんにちは。
特に予定のない雨の日は、だいたい映画が見たくなるぶきっちょです。
映画の良いところは、
実際に旅にでていないのにワクワクどきどきの冒険ができて、
実際に感動的な場面に遭遇したわけでもないのに心を動かされて、
見る前はモヤモヤしていた気持ちが、見終わるとすっきりしていたりするところだ。
今回は、登場人物の人生を一緒に辿ることで、同時に自分自身のあり方も見つめ直すことができる素敵な洋画を紹介したい。
わたしに会うまでの1600キロ
新たな人生を歩もうと決意したシェリルが、1600キロものトレイルを歩く冒険に出る、ロードムービー。
母を亡くし、自暴自棄になり、結婚生活も破綻。
すべてを失った彼女が思い立ったのは、「歩いて自分を見つめ直す」こと。
実話が基になっているだけに、旅中のハプニングや、全然楽しそうじゃない過酷な時間がとてもリアルだ。
ひとり旅特有のどうしようもない孤独感、人と出会えたときの喜び、自分の力で生きているという実感。
それらをシェリルと共に存分に味わうことができる。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
911のテロで父を亡くした少年の、冒険物語。
少年はニューヨークに住む様々な人との出会いを通じ、恐怖としっかり向き合うことで現実を受け入れ、成長していく。
自分が動くことで、変わっていくものがあること。
見ていないところで、実は助けられたりしていること。
幼い時に、支えてくれていた人たちのこと。
そういったものを、改めて思い出させてくれる映画だ。
チョコレート・ドーナツ
ショーのダンサーをしているルディと弁護士のポール、そしてダウン症を抱える少年マルコの愛情と戦いの物語。
マイノリティであるがゆえに受ける理不尽な差別・偏見。
親を選べない子ども。
血のつながらない赤の他人同士の、温かい結びつき。
この世界は、どうしようもなく冷酷で、優しさに溢れていて、救いようがないくらい不条理だと思う。
実話が基だと聞いて衝撃を受けるとともに、「愛情とは」「世間とは」「生きるとは」を嫌でも考えさせられる作品。
ショートターム
親元を離れた子供たちが集まる児童保護施設が舞台の、職員と子どもたちの人間ドラマ。
多かれ少なかれ、人は誰でも、隠しておきたいことや心の傷、消したい過去を持っている。
その人生で葛藤を抱えながら、他人と関わり合い、何かと向き合ったり、何かを乗り越えたりしていく。
「人を信じること」は決して簡単ではないけれど、「信じてみること」の素敵さを感じさせてくれる作品。
イントゥ・ザ・ワイルド
裕福な家庭で育った青年・クリスが、「人生とは?」の答えを求めてアラスカの荒野を目指すノンフィクションの物語。
物に溢れた豊かな生活に、立派な学歴、健康な身体。
何一つ不自由のないように見えるクリスの生活だが、本人はずっと違和感を抱えて生きていた。
自分の人生って?
生きるって?
幸せって?
シンプルかつ重要な問いの答えを求めて葛藤するクリスを見ているうちに、自分自身も冒険の旅に出ている気持ちになる作品。
日常生活の忙しさや、どうでも良いことで紛らわせてしまいがちな人生の問いに、向き合わざるを得なくなる。
まとめ
映画は、本当に素晴らしい。
ただ、ロードムービーとか見て冒険している気分になれるのはいいが、同時に本当に行きたくなってしまうので注意が必要だ。
まあそしたら、実際に行ってみれば良いだけのことなんだけれど。
『わたしに会うまでの1600キロ』と『ショートターム』知らなかったので、ぜひ観たい!(^^ゞ