簿記3級ネット試験に1ヶ月で合格!やって良かったことをまとめてみた

こんにちは。
桜も咲いて暖かくなってきましたね、ぶきっちょです。

突然だが本日、簿記3級試験に合格した。

株式投資で役立つ基本知識を学ぶことを主目的とし、せっかくやるならテストも受けてみようという流れで、思い立ってから試験日までの約1ヶ月間勉強をしてきた。

全く勉強をしない日もあったが、やる気がなくても1問だけは解いたりするなどゆるゆるながらコツコツやっていたので、平均すれば1日1時間くらいはやっていたかと思う。

結果は満点とはいかなかったものの、せっかく受かったので「やって良かったこと」をまとめておきたい。

簿記3級のネット試験とは?

簿記とは、”企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能(「商工会議所の検定試験」より)”で、今回受けたのが日本商工会議所が実施している日商簿記3級のネット試験だ。

ペーパーで行う統一試験との大きな違いは、試験日が結構自由に選べること(統一試験は年に3回だけで試験日も決まっている)と、試験時間が統一試験の半分の60分で出題数が少ない点。

ネット受験、と聞いて一瞬家で受けられるのかと思ったがそうではなく、各地にある試験センターに行ってPCを使って受験をする形式だ。

簿記3級ネット試験の勉強方法

試験日までの日にちとともに、何を行なったかを紹介したい。

ネット試験1ヶ月前

とりあえず、簿記3級レベルの知識の全体をわかりやすく把握してみようと思い、「マンガでやさしくわかる日商簿記3級」を購入した。

この本は、商品売買など取引の仕訳方法から、最終目的である貸借対照表・損益計算書の作成まで一連の流れをわかりやすく理解・吸収できる優れもの。

全10章から成っているので、「1日1章ずつ読もう」というノリで実際に10日間ほどかけて読んだ。

基本的にすごくわかりやすく解説してくれているので、簿記の知識が一切なかった私は大変助かった。しかしたまーにすんなり理解できない部分があり、スマホでさっとGoogle検索して「あ、そういうことね」とやっとわかる、ということはあった。

最初は「どれが資産でどれが負債?何が費用で何が収益?」という感じで覚えるのが大変だなと思ったのだが、読み進めて考え方に慣れてくると「仕訳楽しい」と感じてきたことを覚えている。

ネット試験25日前

マンガでやさしくわかる日商簿記3級」を読み進めながらも、ちょっと仕訳が楽しくなってきた私は「仕訳アプリ」なるものをいくつかダウンロードしてみた。

中でも一番使い勝手が良く勉強になったのが、「パブロフ簿記3‪級‬」という無料アプリ。

イラストも可愛いし回答の入力もしやすいし、無料とは思えないクオリティだ(ちなみに有料版もあるらしい)。

ベッドに寝転がりながらちょっと仕訳したりとか、電車に乗りながらちょっと仕訳したりとか、隙間時間で仕訳ができるのでこのアプリは強くオススメしたい。

なぜなら、簿記3級は仕訳に始まり、仕訳に終わるからだ(どーん)。

ネット試験20日前

マンガでやさしくわかる日商簿記3級」を最後まで読み、「表の作成は難しそうだなあ」と思いながらも一連の知識を学び終えたぶきっちょ。

ここからは問題をひたすら解いて、試験問題に慣れようフェーズに入る予定だった。が、そこにとある壁が立ちはだかる。

ネット試験は2020年12月から新しく始まった方式のため、統一試験のように過去問や練習問題があまり見当たらないのだ。

まあ試験時間と問題数は違うものの、出題範囲自体は変わらないので、あまり気にしなくて良いか。まずは「簿記の問題を解く」という練習が必要だ。

という結論に達し、「合格するための過去問題集 日商簿記3級 ’21年2月検定対策 (よくわかる簿記シリーズ) 」を追加購入。

この問題集では前半に載っている「出題別攻略テクニック編」の部分だけ順番に問題を解き、解説を読むなどした。

結局後半部分の過去問集は解かなかったが、解説がわかりやすく、攻略テクニック編だけでも「こういう風に問題が出るんだな」「こういう風に考えて解けばいいんだな」ということを一通り知ることができたと思う。

その他は、隙間時間にたまに仕訳アプリで仕訳をしていた。

ネット試験10日前

ここら辺で、衝撃的な出来事が起きる。

神がかり的な無料勉強サイトを見つけてしまったのだ。

その名も、StudyPro様。

可愛らしいペンギンが簿記について一から詳しく教えてくれ、驚くことに簿記3級ネット試験対応の完全予想模試まで用意してくれているのだ。

なななんでこの神コンテンツが無料なんだ、と驚くレベルである。

え、ていうか勉強始まる前にこのサイトを見つけていたら、本とか買わなくてよかったのでは・・・?という思いがチラつく。

いや、本は本ですごくタメになったわけで、そんなことを考えていたも仕方がない。

よし。残りの10日間は、このサイトの完全予想模試を解きつつ、苦手な部分について理解を深めていくぞ。

・・・というわけで、ここからStudyPro様の予想模試を解く&間違ったところは解説をよく読む&ちゃんと理解する、というのを繰り返した。

あと、予想模試については商工会議所の検定試験HPで紹介されている予想問題のうち、TAC株式会社の模擬試験2つを解いてみたりした。

ちなみに初めて一通り解いてみた予想模試の結果は、ボロボロだった。。

ネット試験5日前〜2日前

試験当日が近づいたこのあたりで、神がかりサイト様の予想模試を時間をきっちり計って解くようにした。

試験時間は60分。試験問題数は大問3問。

これが時間内にぜんっぜん終わらん。

2問目は比較的配点が低い&その割に時間がかかるものが多い、という情報をネットで入手したので、第1問→第3問→第2問の順番でやっているにも関わらず、第3問の途中で60分経過してしまう。

原因はわかっている。ちょっと応用的な仕訳が出てくると手が止まり、考えてしまうからだ。

取引の意味を理解をした上で、仕訳を行う。この作業のスピードが圧倒的に足りていないのだ。

では何をしたら良いか。

ひたすら問題を解いて仕訳しまくるしかない。

というわけで、同じ問題を何回も何回も解き続けた(時間はもちろん計りながら)。

ネット試験前日

前日は、試験環境により近づけるべく、電卓音がかちゃかちゃと鳴り続けるYoutube動画を流しながら予想模試を解いた。

かなりうるさいが、集中すると意外と気にならなくなった。


こんな感じで、試験前日の夜には、予想模試で時間内に合格点まで行けるようになった。

ネット試験当日の流れ

当日は、試験会場からのメールで指示された通り、電卓と身分証明書だけ持って会場へ向かった。(今回筆記用具は不要だったが、試験会場によると思うので注意)

受付で身分証明書を渡し、席番号や試験の流れの説明が書いてある紙と、ボールペン2本とメモ用の紙2枚が渡される。

受け取りながらふと壁を見ると、驚くべきことが書いてあった。

“耳栓をご希望の方はお申し付けください”

耳栓借りられるんかーい。

昨日ずっとやってたカチャカチャ音修行は無駄かーい。

とツッコミつつ、ありがたく耳栓をいただき入室(これも試験場によると思うので注意)。

そのあとは席に着き、PCを操作して試験を開始。

ドキドキしながらもあっという間に60分が過ぎ、画面が強制的に終了画面へ遷移する。

ネット受験の場合は、このまますぐに画面で合否判定が出るため、その画面を印刷して試験終了となった。

簿記3級ネット試験の感想

試験を終えて一番に感じるのは、問題を解く順番と時間配分がかなり大事だ、ということ。

今回私は、第1問の仕訳問題は配点が高いため打ち間違えなどに注意しつつ少し丁寧に解き、そのまま次に配点の高い第3問を解いた。

第3問は自信がない箇所があったものの一通り埋められたので、残りの試験時間10分間は、第2問を読んでとにかくわかる部分だけ埋めた

この、とにかくわかる部分だけでも埋めるのは点を取る上ではかなり大事なので、これから受験される方は参考にしていただければと思う。

統一試験を受けたことがないのでわからないが、ネット試験は本当に時間との闘いだなと感じた。

また、問題がPC画面で出てくるため当然書き込みもできないので、PC画面で問題を見て解く、という練習はしていた方が絶対に良いと思う。