アラサー女が会社を辞めて無職になるまで②【新入社員編】

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私が新卒で入社したのは、いわゆる大企業だった。

リーマンショックが起こり日本経済も不安定になる中、ようやくゲットしたこの内定先。

当時の私は、

 

「よし、これでこの先はもう安心だ!頑張るぞ!!」

 

・・・なんてことは微塵も考えず、ひたすら「ああ働きたくない。働きたくないでござる」という思いで溢れていた。

はじめから感じていた違和感

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新入社員とは、肩身が狭いものだ。

同じ課に配属された同期は他に4人もいたが、みんなそれぞれ違う担当に振り分けられてしまった。

右も左もわからない中でひとり、ひたすら仕事を覚えていくしかない。

最初の方は、先輩社員が教えてくれるままに仕事をこなしていくので精一杯だった。

新しいことをやるのは嫌いじゃないし、むしろ好きだ。

でも、この時からすでに、「早く帰って○○したい」なんて考えていた気がする。

その仕事にやりがいや面白さを期待したことは一度もなかった。

それはおそらく、周囲の先輩・上司のほとんどが死んだ魚のような目で仕事をしていて、「仕事なんだからつまらなくて当たり前」という雰囲気が充満していたからじゃないかと思う。

すぐに「コレジャナイ感」を抱いたが、同時に諦めの気持ちも沸いていた。

やっぱり会社は宗教だ。

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その会社では、何をやるにも上の許可が必要で、何をやるにもすぐにはできず、前例がないことは大体やっちゃいけなかった。

大きな組織だから仕方ない、という考えもあるかもしれない。

でも私はひたすらイライラしていた。

融通の利かないマニュアル絶対主義。

「前からやっているから」という理由だけで行われる無駄な作業。

愚痴ばかりで特に動かない上司。

「残業頑張ってお金稼ぐぞー」という考え(残業手当はしっかり出る)。別にいいけど、なんか違くね?

そんな空気に段々と染まっていく同期と自分。

なんだか全てがゆっくり、じわじわと自分の中に入り込んできて、洗脳されているような気がしていた。

独自の考え方や常識が存在する会社というものは、宗教に似ている。

自分の考えやフィーリングと合っているのなら問題はないが、合わない場合はひたすら苦しい。

「コレジャナイ感」に、「ココカラデタイ感」がプラスされた。

会社を辞めて海外に行こう

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働き始めてすぐに思ったのは、

「25歳になったら、会社を辞めて1年くらい海外留学しよう」

ということだった。

会社という組織で働く経験をして、それがどんなものかを掴んだら、次は海外生活を経験してみよう。

とにかく色々やってみたいタイプの私は、そんな風に考えていた。

また、そうやって会社から抜け出す目標を立てておかないと、精神的にやっていられない状態でもあった。

まとめ

私がいた会社は、ブラック企業ではない。

むしろ今どき珍しい超絶ホワイトな会社だったと思う。

休みを取りやすいからこそ色々と副業ができたし、趣味の範囲を広げることもできた。

そういった点では、本当に素晴らしい会社だと心から思っている。

ではまあ、何が問題だったかといえば。

私が社会(会社?)不適合者だった、というだけのことかもしれない。ちーん。

まあ「社会」といっても色々あるので、あの「社会」には適合できなかった、ということにしておきたい。

次回、『アラサー女が会社を辞めて無職になるまで③【留学編】』につづく。