こんにちは。ぶきっちょです。
生まれて初めて親知らずを抜いてみたのだが、なんか色々すごかったので紹介したい。
発端は近所の歯医者さんの言葉
去年、虫歯の治療で1~2ヶ月ほど近所の歯医者さんに通っていた。
その期間中、「なんだか歯の全体が痛いな・・・」と感じることがあったので相談してみたところ、「もしかしたら、親知らずが押している可能性がありますね」と言ってレントゲンを見せつつ説明してくれた。
私の親知らずは、上顎の方は2つともちょっと斜めに、下顎のほうは真横に向かって生えている。先生によると、特に下顎の親知らずが押している可能性が高い、とのこと。
「痛みが出ているのであれば、抜いたほうが良いかもしれません。ただここでは難しいため、大学病院の歯科口腔外科で抜く形になります。こちらで紹介状を書きますので。」
そう言われ、チキンな私は「ちょ、ちょっと考えておきます」と言って一旦保留にさせていただいた。
後日。
やっぱり、なんだか口全体が痛い。そしてそのせいか偏頭痛も最近多い。
これは・・・抜くしかないか。。
親知らずを抜くための慎重な病院選び
病院選びはとても重要だ。
近所の歯医者さんは「大学病院に紹介状を書きますよ」と言ってくれたが、周辺の大学病院をいくつか調べたところ、医師の情報があまり集まらなかった。
「大学病院なら安心だ」とはならない私にとって、「大学病院にいる◯◯先生の親知らず抜歯の腕前がすごい」という情報を掴めない限り一歩を踏み出せない。
そこで、「親知らず 名医」「親知らず 有名 クリニック」とかですごい検索しまくった結果、ある良さげなクリニックを発見。
口コミも満遍なくチェック。うん、親知らずに関してはかなり信用できそう。
いよいよ初診察
ネットで予約が可能だったため早速予約。すぐにメールで連絡が来て、「1ヶ月後になってしまう」とのことだったが、歯痛も偏頭痛も気になるな程度だったので、それくらいなら待とうと思い待つことにした。
初診当日。クリニックに行くと、若そうなイケメン先生がでてきた。仮に池面先生と名付けておく。
「ほほう」と思いながらもすぐにハッとなる。口コミで「この先生はすごい!」「名医だ!」と絶賛されていた先生は別の名前だったからだ。
ここで「あの先生がいいです」と言うべきか・・・?いやでも今日は歯の状態をチェックするだけだから、とりあえず様子を見るか。。
そんなことを考えていたら、CTを取ったり(安全に抜歯をするために、神経に触れていないかなどを見るらしい)虫歯のチェックをしたり、とテキパキ診療は進んでいく。
そして池面先生は30分くらいかけて、丁寧に現状の説明と抜歯にあたるリスクの説明をしてくれた。
最終的に、「左上歯なるべく早く抜いたほうが良いね。他はまあどちらでも良いかな」ということだったので、ひとまず左上を抜歯することに決定。
人生初の親知らず抜歯の執刀医は、池面先生、君に決めた・・・!
抜歯当日。心臓バクバクで大パニック
初診からまたまた1ヶ月。ついに抜歯の日がやってきた。
正直、直前の1週間は憂鬱でならなかった。
親知らずを抜いてすごい痛かった話とか、抜いたあと血が止まらなかった話とか色々調べてしまったせいだ(見なきゃ良いと思いつつ、つい・・・)。
あまりに怖すぎるのでクリニック前まで夫についてきてもらい、いざ出陣。
「手術中に血が飛んだり術後に垂れてしまうことがあるので、白い服は避けましょう」と注意事項に書かれていたため全身真っ黒のぶきっちょ。
池面先生「では早速始めてよろしいでしょうか」
ぶきっちょ「(嫌だけど)はい・・・」
池面先生「笑気ガスとコラーゲンはどうします?」
笑気ガス(リラックスできるガス)とコラーゲン(抜歯後の治りがよくなるらしい)。前回の説明だと、この2つは保険が効かないため自費で5千円ずつくらいすると言われた気がする。しかし、手術の恐怖しかない私にとって笑気ガスは必須アイテムのような気がしたし、術後も早く治るに越したことはないので両方お願いした。
こうして、いよいよ抜歯が始まった。
まず、鼻に笑気ガス吸入用のマスクを当てられ、目元にはタオルが置かれる。
池面「鼻でゆっくり息を吸って、鼻で吐いてください。効いてくると、だんだん体が暖かくなってきます」
ぶ「わかりました(緊張)」
池面「じゃあまず塗る麻酔をするので口を開けてください」
ぶ「ふぁい」
池面「次に麻酔をしますね。ちくっとしますよ」
ぶ「ふぁい」
ここでちょっとした事件が。なんかめっちゃ心臓がバクバクしてきたのだ。
ぶ「(え、これやばない?緊張しすぎた?え、全然バクバクが収まらない・・やばい・・・!)」
この時点で心の中は大パニックになり、抜歯に来たことを後悔し、手をあげて中止を呼び掛けようかと思った。
多分その様子が手の動きなどに出ていたのだろうか、助手の女性が優しい声で、
「心臓がドキドキすると思いますが、麻酔の影響なので、ゆっくり息をしていてくださいね」
と声をかけてくれた。
ぶ「(え、麻酔の影響なのか・・・。と、とにかくゆっくり笑気ガスを吸うんだ。)」
すると、結構早めに落ち着いてきた。メンタルの部分が大きかったのかもしれない。
池面「では、もう1回だけ麻酔しますね」
ぶ「ふぁい(めっちゃ麻酔するやん)」
池面「笑気ガスどうです?効いてきました?」
ぶ「あ、うーん、正直よくわからないですデュフフ(緊張のためいつも以上にコミュ障)」
池面「そうですか。では抜いていきましょう」
ぶ「デュフ」
ゴリゴーリゴリゴリ
確信はないが笑気ガスが効いているのか、心臓のバクバクもおさまり、心はまあまあ穏やかになった。
先生が左上の親知らず部分をゴツゴツゴリゴリガツガツやっている。麻酔のおかげで痛みは全くない。
「ゴツゴツガリガリやっているなー」というだけの感覚が続く。
やがて、
グググ・・・ググググ・・・
に変わり、左上顎の深い部分がめちゃめちゃ引っ張られている感覚があった。繰り返すが、痛みは全くない。
グググ・・・ググググググ・・・バキバキッメキメキメキメキッ・・・
ぶ「(おおー抜いてる抜いてる。音すごいなー)」
こんな音する?というくらい音がすごい。特にバキバキメキメキ、のところは麻酔してなかったら失神するんだろうなと思うくらいやばい音だ。
歯割れてるのかな?親知らずは深いところにあるから抜くの大変なんだろうな、頑張れ先生・・・!と応援を始めようとした瞬間、
池面「抜けましたからね~」
と神の声が。
早っ。まだゴリゴリを始めてから5分も経ってない。
池面「縫いますね~」
2箇所塗ったあと、抜歯完了が告げられた。
30分ほどこのままガーゼを噛んでおいてね、と言われ、抜歯後の注意事項(痛み止めや抗生剤を飲むタイミングなど)の説明があり、終了となった。
お会計で領収書を見ると、抜歯処置自体は2000円ちょいとめちゃ安い。今回は追加で笑気ガスとコラーゲンをお願いしたので合計で1万3000円くらいになったが、「抜くの全然怖くないぜ!抜歯後も不安なんてないぜ!」という人は抜歯処置だけしても良いかもしれない。
抜歯後のアレコレ
思いの外すんっと終わった抜歯処理。
だがまだ私は安心してはいなかった。ネットで調べると「抜歯後がめちゃ痛かった」という話がすごく多い。「腫れた」とかもよく見る。
抜歯直後は麻酔がまだ効いており痛くはない。さあこれからどのくらい痛むのだろうか。
1時間後。先生に言われた通り噛んでいたガーゼを取り、抗生剤とロキソニンを飲んだ(痛くなると思うからここで飲むとちょうど良いよ、と言われた)
それ以降は、麻酔が切れて左頬部分に違和感と若干の痛みはあるものの、日常の作業に支障が出るほどではなかった。
抜歯後に気になったのは以下のことくらい。
- ガーゼを取った後も、少量の出血がずっと続く(ちょっと血の味がするなあくらい)
- ぶくぶくうがいができない(患部を刺激しないように細心の注意が必要)
- 食べたいものが食べられない(柔らかい食べ物のみOK)
そして抜歯から1日経った今、出血は完全に止まった(先生にも、翌日の朝くらいまで出血は続きます、と言われていた)。
痛みは、今のところそんなに痛くないので昨夜を最後にロキソニンは飲んでいない。
1週間後に抜糸をしに行くのだが、それまでは抗生剤は飲み切る&もらったうがい薬は毎日使う&柔らかい食べ物を食べ続けるという部分だけ徹底して、様子を見ていきたいと思う。